2011-02-20

ゴッホ~模写が語る天才の秘密~

長年続く「日曜美術館」は、芸術家の人生と休日気分を同時に味わわせてくれるありがたい番組です。 本日はゴッホでした! 

絵画の歴史に強烈な個性を放つ天才、フィンセント・ファン・ゴッホ。 しかし、独自の表現をつかみとるまでには、巨匠たちの模倣を繰り返し、学び続けた姿がありました。 死の直前まで描き続けた農民画家ミレー。点描技法を完成させた印象派のスーラ、さらに浮世絵師、歌川広重まで。 ゴッホは優れた画家たちの模倣を通して身に付けた技法や精神を一つにまとめあげ、独自の表現を生み出していき、誰が見ても一目でゴッホだと分かる絵画の数々を生み出していくわけですが、その見事な集中力には圧倒させられます。

番組には登場しなかったのですが、私の特に好きな作品に「Almond Blossom」があります。 ゴッホが最愛の弟テオに子供が産まれたことを祝し、喜びを込めて描いたその作品・・・どうしても見たくてアムステルダムのVan Gogh Museumへパリから日帰りで行ったこともあります。 運河をゆったり1周したので、一日をフルに使う強硬スケジュールでした^^;




生まれたばかりの自分の甥のために青空を背に咲き誇る満開の白いアーモンドの花・・・本物の色は奥深く重ねられており、それはそれは見事でした。 代々ゴッホ家の子供部屋を飾ったそうです。 アーモンドは早春に最も早く咲き誇る、春の使者。 ゴッホの幸福な気持ちが溢れる貴重な絵画を見ることができ、遠路はるばる出向いた甲斐がありました。 

外にでると青い空も出迎えてくれていました。 宝物と題し1枚のポストカードを日本に送り、パリに戻ってその足で画材屋に立ち寄りゴッホの空色の油絵の具を2本購入しました。 旅の記憶は思い起こせばいつでも鮮明で、どんな体験でも良い刺激となります。 





近頃は身近なところで「旅」気分を楽しむことが得意になりました。 ・・・が時折、異国の空気も恋しくなるんですよね。 

ここ数年、興味を惹いているエリアは、ストックホルム!です。 デザイン王国といわれる街を是非確かめてみたい・・・地下鉄各駅、医院、学校など豊かな発想で素敵なデザインだろうと想像しています。 
これからの(遠近問わない)旅のパートナーは幼い息子でもあるので、日常に美しいデザインが点在する風景は是非見せてあげたいなぁと思うのです。 現在の私にとって知育活動は最大の楽しみです。 母の接し方で物事への捉え方や人生が自由に動くものと確信する日々であります^^ 子供はみんな、あらゆる可能性と魅力を秘めた「人」です。 学ぶことは楽しいよね♪ 嬉しいことは与えあおうね♪ 生まれてきてくれて嬉しいよ♪ 
毎日アピール盛り沢山です。 おかげ様で仕事にも気持ちよく送り出してくれる3歳児になりました^^ たまには長旅できるくらい、仕事に向き合おう!と集中への意欲が掻き立てられた日曜日でした。

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Category 今日の出来事

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