九月になった。久しぶりに、雨が降っている。昨日は仕事のヒアリングで、テニスの話になった。自分のことばかり考えているといいスイングができないという。自分、自分と意識が内側に向くほど、身体はかたくなる。けれど、相手を思いやる気持ちで打つと、自然で理想的なスイングになる。エゴなのか、愛なのか。同じ一球でも、そこにある心で動きが変わるという。スポーツも生き方もよく似ている。自分のことばかり考えていると、視野が狭くなり、身体も心も力んでしまう。相手を思い、その場の流れを感じ、自分の力をそこに合わせていく。すると、無理に動かそうとしなくても自然な動きが生まれる。今朝は、そんな話を思い出しながら雨に潤った庭を眺めた。土は、降ってくる雨を拒まない。木々も、風に逆らい続けるのではなく、揺れながら受けている。自分だけで完結しない。相手がいて、場があって、流れがあって、その中で自分も動いている。昨日のテニスの話と、今朝の雨。思いがけず、ひとつにつながった。