今日は立秋。暦の上では、秋のはじまりです。けれど外へ出れば、強い日差し。にぎやかな蝉の声。夏はまだまだ元気な様子です。それでも、朝の空気や、夕方の光には、どこかやわらかな気配が混じり始めています。季節は、ある日突然変わるのではなく、気づくか気づかないかほどの小さな変化を重ねながら、静かに巡っていくものなのかもしれません。令和八年八月八日。八が並ぶ今日。何か特別なことを始めるのも素敵ですが、いつものように庭を眺め、いつものように掃除をし、いつものように食事をつくる。そんな何気ない一日の中にも、十分な豊かさがあります。秋は実りの季節。収穫の季節。けれどその前に、今あるものを味わうこと。足りないものよりも、すでにあるものに目を向けること。そんなことを思う立秋の朝でした。急がなくても大丈夫。季節はちゃんと巡り、次の景色を連れてきてくれます。秋のはじまりです。