袋にたっぷり入った柿が、おいしい野菜の店「葉な果菜」さんで目についた。これは?と尋ねたらあーそれ、干し柿用の柿です。と、、よく見ると、すでにガクが丁寧に取り除かれ、枝はT字に整えられている。あとは皮を剥いて干すだけ——「どうぞ、続きをお願いします」と手渡されたような、そんな準備のよさだった。こんなにも親切に整えられていたら、不慣れな市民でもきっと上出来!家に“吊るすための縄”はなかったのでビニルテープを指でカギ編みして、紐のようなものをつくることにした。即席だけれど、案外しっかりしている。くるりと皮を剥くと、オレンジの色がまぶしくて、台所の空気まで明るくなった。さて、どこに干そうか。「雨に濡れなければいい」と聞いていたので、テラスの屋根の下に決定。ふと見上げると、ちょうどいいフックが2個。この日のために用意されていたみたいに待っていた。そっと吊るすと、橙色の小さな灯りが秋の陽射しとともに輝いた。かわいい♪美味しくなぁれ、美味しくなぁれ。そんな思いを込めながら、今日の空に干し柿を預けた。