なじみのSALONでヘアカット。気が合う、四十五分。髪をパサッときってもらいながら、いつものように雑談をする。AIは便利。調べものも早い。人に聞かなくても、ある程度の答えはすぐ返ってくる。時間も短縮できる。費用も気遣いもいらない。本当に助かることも多い。けれど、便利になった分だけ、考える時間や、ちょとしたコミュニケーションは減ったと思う。昔は、自分で調べたり、人に聞いたり、試してみたりしていた。その遠回りの中で、偶然の出会いや、思いがけない発見もあった。便利は退化。便利になるほど、暮らしは軽くなりそうだけど、忙しさや複雑さが増している気がする。自分のための五分、十分が取れないまま眠くなる。効率を求めていたのに、気づけば余白を失っている。このゲーム、求めると、失うルールかも。だから反対に、手放すと、やってくる。不便だと豊か。非効率という余白。相反するもの同士は、ベストパートナー。もやっとする人は、天の使者。平穏だと気づけない何かを、届けてくれるお役なだけかもしれない。今日はそんな話をしながら、髪と一緒に、スッキリ笑った。