ついに、手元に届いた。「初めての本づくり」とも言える、大切な一冊。背幅、わずか4ミリ。その薄さの中に、別府市・T邸の二年間の軌跡と、ご家族の物語をぎゅっと閉じ込めた。タイトルは『はじまりの記憶』。表紙は吟味した末、別府を象徴する鶴見岳と扇山の風景を選んだ。どこまでも広がる青空と白い雲。何十年先、時代が変わっても、この街とこの家を見守り続ける変わらぬ景色を、この本の顔にすることにした。そこに、白の明朝体で静かにタイトルを置く。ページをめくれば、48ページにわたる物語。更地から家が立ち上がっていく高揚感と、そこで産声を上げ、日々成長していくお子さんの姿。家をつくることと、家族をつくること。ふたつの尊い時間が重なり合った、二年間の記録とエッセイ。編集する時間は、まるでタイムマシンのようだった。膨大な写真の中から、「あの一瞬」を選び出し、言葉を添えていく。それは、過ぎ去った時間をもう一度愛でる、とても豊かな作業。この本は、施主様ご家族と、陰ながら支えてくれたご両親へ贈る「感謝の手紙」でもある。だからこそ、妥協のないものを作りたかった。出来栄えは、手前味噌ながら「傑作」だと思う。紙の質感、色の出方、余白の美しさ。すべてに満足している。いつかお子さんが大きくなった時、この青空の表紙を開いてほしい。そこには、愛されて守られていた「はじまり」の景色が、色褪せずに待っているはずだから。大分市でオーダーカーテンとインテリアコーディネートをご提案しているアルティマ工房です。暮らしを整える住環境づくりを通して、心地よい住まいづくりをお手伝いしています。別府市など近隣エリアにも対応しています。