頭では、「これがいい」と思っているのに、なぜか気が進まない。反対に、理由はうまく説明できないけれど、「これは好き」と感じることもある。そんなとき、私は少し立ち止まる。頭で考えることは大切。けれど、頭だけでは決められないこともある。「肚に落ちる」「肚を決める」「肚が据わる」昔から、日本人はそんなふうに肚という言葉を使ってきた。身体の奥には、頭で考えるより先に何かを感じ取る力がある。暮らしの中でも、その感覚を大切にしたい。何かを選ぶとき。ものを手放すとき。住まいを整えるとき。「正しいから」ではなく、自分の肚に聞いてみる。情報があふれる今だからこそ、自分の感覚を鈍らせないこと。頭に左右されず、肚で選ぶ。それが、自分らしく暮らすこと。