片付けは、庭の草とりに似ている。一度きれいにしたからといって、それで終わりではない。草はまた伸びる。暮らしも同じ。ものは増え、必要なものも変わっていく。そのたびに、今の自分に合わせて整えていく。庭も、何もないことが美しいわけではない。残したい草花があるから、その周りを整える。暮らしも同じ。大切なものを大切にできるように、役目を終えたものを手放す。余白ができると、残したものの美しさがよく見えてくる。ひとつひとつを「残す? 手放す?」と自分に問いながら片付ける。すると、いつの間にか鈍っていた自分の思いや感覚、感性が蘇ってくる。そして、さらに研ぎ澄まされていく。私ならできる。私にしかできない。自分の手で、空間の質を上げる。その積み重ねが、暮らしの質を変えていく。人生の質も、自分で上げていく。