明日から、五月。四月も、今日で終わる。雨が降り続き、寒さの戻る一日。どこか、季節の合間のような空気。このごろ、外で食べるよりも、家で食べるほうが美味しいと感じるようになった。遅くなっても、やっぱり家で食べるほうが美味しい、と思う。ご飯が美味しく炊けると、ぜんぶの質が上がるように思う。お米は同じものなのに、なぜかこの頃、よく美味しく炊ける。使っているのは、雲井窯の土鍋。これまでは、水を少なめにして、沸騰してから九分、弱火。蒸らしも九分。炊き立てでも、どこかつやが出なかった。おにぎりも、時間をおくと少し物足りない。もう新米ではないからだろうか、と思っていた。けれど、桜のころ佐賀でいただいたご飯は、一粒一粒がつややかで、とても美味しく、お米次第なのだと思い込んでいた。けれど、そうではなかった。水を少し増やし、火にかける時間も蒸らしも、十三分に変えてみる。今までの習慣を、少し変えてみただけで、毎回、つやつやのご飯が炊けるようになった。同じものでも、扱いを変えると、こんなにも変わる。お米が美味しい、ということ。それだけで、つくることも、食べることも、いっそう楽しみになる。