物質的な環境を整えることは、より良いものを「加える」ことも一案だけれど、もったままの情報を見直し、いまここに合わせていくこと。飾りつけや、清潔さ、家具の配置。それらは静かに、けれど確かに、心の美しさに影響を与えている。生活をこなしていく中で、「整えること」は、つい先送りになりがち。けれど、こういう時代だからこそ、優先したい価値なのだと思う。もともと、余白の美しさを尊んできた日本人にとって、引き算は、決して新しい考え方ではない。足すことで、快適にはなる。引くことで、ゆとりと美しさが立ち上がる。いまの暮らしに合わせて、余計を削ぎ落としていくこと。それは、私たちが本来持っている感覚を思い出す作業なのかもしれない。いま住んでいる場所。そして、実家や、これから向き合うかもしれない場所。できることは、意外とたくさんある。時間がないなら、なおさらいい。大きな片づけをしなくていい。まずは、たったひとつのルールだけ決める。自分へのダメ出し、ジャッジも、評価も、反省もいらない。整える時間は、「できていない私」を正すためのものではなく、「いまの私」を、そのまま見つめるためのもの。はじめる場所は、いちばん身近なところから。机の上。財布の中。バックの中。冷蔵庫の中。車の中。ここはすべて、自分の内側が、無意識に現れる場所。何があるかを、ただ見る。良い・悪いを決めない。「こういう状態だったんだな」と気づくだけでいい。① いったん、そこからぜんぶ引いてみる。② 一息いれて、本当に必要なものから順に戻す。戻さなくても困らないものは、別にする。新しい行き先があれば、そこへ引っ越す。その場所でも、ついでに①と②を行う。スッキリ手放せたら、新しいめぐりを受け入れたらいいし、手放せなくても、見つめたこと自体が、もう整えの一歩。引くことは、努力でも、我慢でもない。自分を傷つけずに、暮らしを整える方法だ。もし捨てることに抵抗があるとしたら、それは「自分自身を大切にしたい」というサイン。まずは、いちばん小さな場所から。やさしく整えることは、自分への信頼を、静かに取り戻すことでもある。大分市でオーダーカーテンとインテリアコーディネートをご提案しているアルティマ工房です。暮らしを整える住環境づくりを通して、心地よい住まいづくりをお手伝いしています。別府市など近隣エリアにも対応しています。