LED照明が、少し苦手だ。光が刺さるように感じたり、どこか、平面的に感じたりする。長くその中にいることは、正直耐え難い。だから、古民家のアトリエでは、今もシリカ電球を主な照明にしている。夜の運転も同じで、対向車のライトにも、光が鋭いと感じる。もちろん、LEDには消費電力が少なく、長寿命という大きな良さがある。新しい住まいでは、主流になっているのも自然な流れだ。以前、専用のフィルターを通して、人工照明(蛍光灯)の光と、ろうそくの炎を見比べたことがある。同じ「光」でも、その広がり方や、色の重なり方は、まるで違っていた。炎は美しく、七色が豊かに伸びて見えた。そのときから、光にも、それぞれの個性があるのだと感じるようになった。光について学ぶ中で、太陽の光は、とても幅広い波長でできていることも知った。住まいづくりでは、空間の用途や雰囲気に合わせて、光源の特性にも目を向けながら、提案するようにしている。朝日を浴びること。夕暮れの空を眺めること。ときどき、月を見上げること。そんな時間を、今は大切にするようになった。健康のためにできることは、特別なことばかりではない。自然の光は、今日も、誰にでも降り注いでいる。