アルティマ工房として、あらためて歩きはじめる日を、七月十九日とすることにしました。振り返れば、ここまでの道のりも、私にとって大切な経験でした。たくさんの出会いがあり、さまざまな学びがあり、今の自分につながる時間だったと思います。そして今、ひと巡りして、また自分の場所へ戻ってきたような感覚があります。歩みを重ねる中で、本当に大切なのは、外側ではなく、内側なのだと気づかされました。何を持つかよりも、何を手放すか。何を足すかよりも、何を整えるか。積み上げてきたものの中から、今の自分に必要なものを残し、役目を終えたものは手放していく。その選択は、失うことではなく、より自分らしくなるためのことでした。住まいも、暮らしも、そして人も同じなのかもしれません。本当に大切にしたいことも、以前よりはっきりと見えてきました。空気や光。水や音。手に触れる素材。目には見えないけれど、日々の心地よさや、健やかさを支えているもの。そして、そこで暮らす人の意識。住まいを整えることは、暮らしの呼吸を整えること。人が本来の心地よさへ還っていく環境を、これからも丁寧に提案していきたいと思っています。ひと巡りした今だからこそ、見える景色があります。これからのアルティマ工房も、どうぞよろしくお願いいたします。