宿泊空間を考える時、水回りは、やはり快適さに直結する。洗面空間に、タオルをどこへ置くか。掛けられるか。乾かせるか。そんな小さなことでも、滞在中の心地よさは変わっていく。いま進めているコテージ計画でも、コストを抑えながら、できる工夫をひとつずつ考えている。たとえば、ドライヤーを入れる竹製の箱。見た目だけではなく、実際に収まるかどうか、サイズも細かく確認する。旅を重ねるほど、豪華さよりも、こういう小さな配慮のほうが、記憶に残ることに気づく。そして水回りは、空間の印象そのものにもつながっている。水の質。空気感。清潔さ。住環境の快適さは、こういう見えにくい部分に、静かにあらわれてくるのだと思う。