自然食品のオンラインショップで、お米を選んでいた。やっぱり新米にしようかな、と眺めていたとき、パソコンに向かっている手足の皮膚が、また少しかゆい。この一年ほど、スマホやパソコンを使っていると、皮膚の内側からかゆみがめぐることがある。食べるものはできるだけ安心できるものを選び、農薬や目につく添加物も避けている。それでも、ときどき現れるかゆみ。何かを知らせようとしているのかもしれない。ちょうどお米を選んでいたこともあり、自然栽培や無農薬のお米について調べてみた。すると、肥料の有無だけでなく、品種によっても食感や、でんぷんの性質に違いがあることを知った。コシヒカリは、アミロースが少なく、粘りの強い、つやつやでもちもちのお米。昨年からは、お米不足や値上がり事情もあって、好みを優先して無農薬米を選んでいた。炊きたての艶やかさ。もちもちとした食感。甘みのあるごはん。私は、こういうお米が好きだ。一方、ササニシキは、コシヒカリよりアミロースがやや多く、粘りが少なく、さらりとしている。アミロースは、お米のでんぷんを構成する成分のひとつ。一般に、アミロースが少ないほど粘りが強く、多いほど、さらりとした食感になる。また、でんぷんの性質によって、消化や血糖への影響にも違いがあるという。もちろん、どちらが良い、悪いということではない。ただ、好きなものと、今の身体に合うものは、いつも同じとは限らない。私の場合、腸のことを思うと、今はササニシキの方が合うのかもしれない。そんなふうに思った。調べているうちに、「皮膚は腸の裏返し」という言葉にも出会った。皮膚は身体の外側。腸は身体の内側。一見、別々の場所だけれど、身体はひとつにつながっている。食べたものを消化し、吸収し、不要なものを外へ出す。腸と皮膚も、無関係ではないという。そう考えると、今まで皮膚に出ているものだけを見ていたけれど、もう少し内側にも目を向けてみようと思えてくる。食べるもの。眠ること。呼吸。そして、毎日長い時間触れているスマホやパソコン。身体は、そうしたものを受け取りながら、静かにバランスをとっている。不調が出たとき、ただ消そうとするのではなく、どうしたの?何を伝えたいの?と、少し立ち止まってみる。今の自分に何が心地よいのか。何を食べたあと、身体が軽いのか。何を選んだとき、内側が静かになるのか。そんな小さな変化を、感じ取れる自分でいたい。つやつや、もちもちのお米が好き。それでも、今の私が腸を思って選ぶなら、ササニシキ。好きなものと、身体が喜ぶもの。その間にある小さな違いに気づくことも、ひとつの養生なのかもしれない。