身体は、頭で気づくよりも先に、今の自分を教えてくれている。以前は、肩こりが当たり前だった。それが今は、ほとんど感じない。ストレスが、まったくないわけではないと思う。それでも、以前とは、何かが違っている。できるだけ、「今、自分は何を感じているんだろう。」そう問いかけるようになった。嬉しいこと。悲しいこと。腹が立つこと。不安なこと。良い悪いと決める前に、ただ感じてみる。すると、少しずつ、水に流れていくような感覚がある。我慢するのでもなく、忘れようとするのでもない。流れていく。そのたびに、自分という器が、少しずつ広がっていく気がしている。歳を重ねるということは、そういうことなのかもしれない。良い出来事だけが、幸せなのではなく、振り返ってみれば、苦しかったことも、嬉しかったことも、どちらも、今の自分を育ててくれた。だから、どちらも、幸せの一部だった。そんなふうに思えるようになった。身体は今日も、静かに、今の自分を教えてくれている。