今日は秋の彼岸の入りです。今日から二十六日までの七日間が秋彼岸。中日の秋分は二十三日です。昨夜は、通夜に参列した。Mさんのご主人が旅立たれた。69歳だった。Mさんは、教師からインテリアコーディネーターへ転身された人。親しみやすい先輩で、ブレない何かを感じる女性。インテリア協会の集まりでMさんを見かけると、つい、息子さんのことを聴きたくなる。すると決まって、嬉しそうに近況を話してくれる。そんなMさんに接するだけで日々の力みがほぐれて心が和んだ。追悼のしおりには、結婚9年目にして息子さんを授かったときのこと。喜びも悲しみも分かち合い、お互いの気持ちを尊重しながら歩んだこれまでの日々は、本当にしあわせでした。そう綴られていた。Mさん一家のこれまでの歩みには、きっと、いろんな場面があった。喜びも、悲しみも。そのすべての足元に、存在していることへの感謝に満ちた花々が静かに広がっているように感じた。素直な悲しみと、感謝にあふれたお別れ会だった。昨夜、御院家さんが人生を蝋燭や線香にたとえて話してくださった。長いとか、大きいとかではなく、火を灯して、燃えつきること。そのことが大切なのだと。69歳という年齢も、長いとか短いとかではなく、どんなふうに灯されてきたのか。そんなことを思った。今も、昔も、これからも。Mさんは幸せを味わえる。愛らしいお孫さん。堂々と社会に交わっている息子さん。きっと、これまで以上に大きな愛を感じながら、これからの日々をつないでいかれるのだろう。ひとりだったり、ふたりだったり、それ以上だったり。いろんな暮らしがあるけれど、どんな暮らしも、その人にとって最適な稽古場になっているのかもしれない。家族と暮らすことも、ひとりで暮らすことも、喜びも、悲しみも、そのすべてを味わいながら、自分の内側を育てていく。内側は、ゆるぎない。そこを大切にして、信じれば幸せなのだと思った。秋彼岸。こちらとあちらを思うこの時期に、そんなご家族の姿を見せてもらった。