そろそろ、梅干しづくりの時期。完熟梅が届く前に、容器を空けておきたいので、昨年漬けた梅干しを、ガラスの容器に移し替える。ついでに味見してみる。ふっくらやわらかく、とてもおいしかった。無農薬の完熟梅に、天日塩。我が家の家宝。そういえば、梅干しは三年目くらいがおいしいと聞く。一昨年漬けたものも出してみる。口にすると、酸っぱさの奥に、甘みと深みが出ていた。時間が、味を整えている。味噌も、梅干しも、らっきょうも。二、三年繰り返していくうちに、漬け方のコツがわかり、味も自然と調和してくる。コツは何かというと、うまくいかなくても、翌年もつくること。そのとき、少しだけ変えてみること。あとは、任せる。重なる月日が、育ててくれる。桃栗三年柿八年、梅は酸い酸い十三年。味も、手つきも、少しずつ育っていく。梅干しも、日々記も、けっこう、似てるかも。そんな風に思いながら、目の前の梅干しに見惚れた。