大分・佐賀関で起きた大きな火災のことを、家族から聞いて知りました。そしてその映像を見て、言葉が出ないほどの衝撃を受けました。被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。一日も早く、穏やかな日常が戻りますように。ニュースの中で、「普段から支え合ってるから無事に避難できた」と話す住民の方の声があり、その言葉に、救われるような気持ちになりました。介護施設の方々は、救助のために被災地と施設を何度も往復されたそうです。突然の惨事にもかかわらず、“支え合う”ことを最優先する人生の先輩たちの姿を、とても誇らしく思いました。思えば私は、子どもの頃の塾通いの中で、算数の応用問題が好きでした。ひとつの事象を、横から、斜めから、全く違う角度で立体的に眺めてみると、斬新な閃きがふっと浮かび上がってきて、その方法だとスルスル解けるのです。難問クリアできれば真っ先に家へ帰れるので、とても爽快でした。空間づくりの仕事も同じで、アイデアへの角度をガラッと変えてみると、思いもよらなかったことが姿を現します。そんなわけで、地域計画に目を向け、未来構想との考察にも合点がいきました。正しい・正しくない、それなことは絶対ありえない!そうした分け方や信じている常識はいったん脇に置いて、その奥にある“事実”にも向き合うと、さらに別の背景が見えてきます。この自分の内側とのやりとりは仕事上でも生活でも欠かせないスキルで、私自身や大多数が信じていること、疑ってないもの、思い込み、すべてを外して観ることで実際の原因や有効な方向性が自然に認知できるのです。白も黒もないニュートラルな視点になってみると、見えていなかった景色があらわれてくる。これは日々の健康を支えている環境と生活への思い込みを根本から切り替えることにも通じます。不安も心配も怒りも、切り替えた後の生活ゾーンでは愛しいとさえ思え、庭先の影だったり雲や霧なだけなのです。それぞれの暮らしは未知数。未来は、わたしたち一人ひとりに委ねられているのだと、静かに感じた一日でした。