朝五時、もう暑さがはじまっていた。一瞬だけ、蝉が鳴いた。今年初めて聞く蝉の声。いよいよ、夏の始まり。午前のうちに、葉な果菜さんへ買い物に出かけた。この時季のお楽しみ、無農薬のとうもろこし。そして、大粒のブルーベリー。「フェスティバル」名前まで、夏らしい。とうもろこしは、帰ってすぐに蒸し鍋へ。温度計を取り出し、鍋の中が八十五度になるように見ながら、四十分ほど待つ。蒸し上がったとうもろこしは、甘みがしっかり引き出され、夏のおいしさ、そのものだった。旬には、その時季だけの力がある。季節が巡るたびに、食卓にも、新しい楽しみがやってくる。今年もまた、夏を、ありがたくいただく。