曇り。涼しい。作業日和。豊後高田市の長崎鼻でひと仕事。コテージ・コーディネートも、いよいよ後半へ。引き出しの中のマットを敷き、キッチン用品を整える。マットは、ぴったり収まるように、現地で調整する棟もある。一見すると、小さなことばかり。けれど、こういう積み重ねが、使い心地や心地よさを左右する。客室の動線。くつろぐ時間。手を伸ばした先。座った時の景色。片付けやすさ。一棟ずつ、空間を見渡しながら整えていく。家具だけでなく、家電も調和するように選ぶ。390円のゴミ袋であっても、同じような熱量で吟味する。どんなゴミ箱が最適か。どんなサニタリー用品が最適か。調べて、比較して、考える。時間をかける理由は、高価なものだからではない。使う人にとって、心地よいこと。そして、管理する側にとっても、扱いやすく、無理がないこと。清掃しやすいこと。清潔であることが、自然と伝わること。そういう積み重ねが、空間の安心につながっていく。目立たないけれど、こういうところに、空間の性格は現れる。日中の作業は、気づけばあっという間に夕方になる。そろそろ完成に近づいている。振り返れば、このプロジェクトに励んだ三ヶ月。長かったようで、短かった。整えること。考えること。試すこと。想定外だったこと。そうして重ねた時間が、今は愛おしい。