写真のことを、少しだけ知る。RAWとJPEG。RAWは、撮ったままの情報がそのまま残るデータ。光や色の階調が多く、あとから調整する余地がある。JPEGは、整えられて完成された一枚。そのままでも美しいけれど、すでにかたちが決まっている。RAWで撮り、光や色をひき出して、JPEGへ現像する。そのひと手間が、写真にもう一度触れる時間になる。写真は好きだけれど、仕組みのことは、よくわかっていなかった。この頃、息子が一眼カメラで写真を撮っている。撮れば撮るほど、いいらしい。先日、るるパークへ。ネモフィラが見頃で、一面にやわらかな青。息子は夢中で撮影し、私はベンチで風を受けていた。どこにレンズを向けるか。その選び方ひとつで、残る景色は変わる。そして、あとから光や色に触れていく時間。写真は、撮ることと同じくらい、整えていくことの中にもあるのかもしれない。その瞬間を残すこと。けれど同時に、その瞬間に、もう一度出会い直すこと。