昨夜、三十分ほど整体のオンラインLIVEを視聴した。ゲスト講師による「触らない施術」だという。画面越しに、首や肩、腰、チャクラへ――瞬時にヒーリングエネルギー。テンポも軽快で、ちょっとしたエンタメのように進んでいく。私は半信半疑だった。遠隔は助かるけど、どこか曖昧で「効いた」と言い切れる感じがしない。そんなふうに内心思いながら、画面を眺めていた。すると不思議なことに、ちょうどそのタイミングで講師の方がこう言った。「わからなくても大丈夫。潜在意識にアクセスするから、身体には作用が出ます。」それならいいな。そう思って、疑いの声は追いかけず、ただ受け取ることにした。最後は、マジシャンみたいな手つきで指をパチンと鳴らして終了。その瞬間、あれ?と感じた。腰回りがスッと軽くなった気がしたのだ。…いや、気のせいかな。そう思いながらも、その夜はいつもより早く眠気が来た。何かを頑張るより、早めに布団へ入った。呼吸をゆっくり深くしているうちに、すとんと眠った。物語のような夢を見た。朝。ベッドの中で、いつもの目覚めの体操をしようと身体に意識を向ける。あれ?首が軽い。肩も軽い。いつもある重みが、ない。驚いた。そして、ちょっと面白くなった。もちろん日中、パソコンにしばらく向かえば、首ラインや腰まわりが固まってしまう。合間に、ふるふる身体を振ったり、関節をくるくる回したりできたらいい。睡眠の環境や質がいいと、身体はちゃんと朝までにリセットされる。からだと暮らしは、実に密接な関係だ。そんな余韻のまま、今日は『風の谷のナウシカ』全7冊をメルカリに出品した。驚くほど早く、三十分もしないうちに買い手がついた。ナウシカといえば、映画の印象が強いのだけれど、漫画版は世界がもっと広く、問いがもっと深い。善悪や正しさが簡単には決まらない場所で、命とは何か、人間とは何かを、何度も問い直される。そして「闇」や「毒」さえも、ただの恐れではなく、世界を支える役割を持っていることが見えてくる。見納めに、この物語の印象シーンの頁を探した。窓から差し込む光と影が、ナウシカが歩んだ壮大な旅路に重なる。これが本棚から出て、誰かの時間へ旅立つのだと思うと、とてもうれしい。丁寧に梱包して、段ボールは本のサイズに合わせて整えて、発送準備も完了。開封のときにカッターでうっかり表紙を傷つけないよう、段ボールは上下とも二重になるように組み立てた。作業をしながら、ふと、ナウシカの言葉を思い出した。「生命は どんなに小さくとも 外なる宇宙を 内なる宇宙に 持つのです」眠りもまた、外側の情報を閉じて、内側の宇宙に還る時間なのかもしれない。ふたを閉じる手の中で、「ありがとう、いってらっしゃい」と心の中で静かに告げた。