今日の雑談で、眠りの話題が出た。寝つきが悪い。夜中に目が覚めてしまう。春は、生き物たちが一斉に動き出す季節。この頃になると、眠りが浅いと感じる人も少なくない。私たちの体もまた、昼間の高まりをそのまま夜へ持ち越してしまうことがあるのかもしれない。そんなとき、「わたしは、ぐっすり眠れる」眠る前、からだがゆるむ言葉を何度かかける。たったそれだけのことだけれど、音の力は侮れない。強ばっていた神経が、その一言でふっとほどけるのを感じる。それから、お風呂の中でも布団に入ってからでも、自分の体に触れてみるのもいい。首の後ろ。膝の裏。足の付け根。あるいは、不安が溜まりやすいといわれる、みぞおちへ。温かいシャワーを当てたり、ただ、やさしく掌(てのひら)を添えるだけでもいい。昔の人は、治療のことを「手当て」と呼んだ。人の手には、触れるだけで癒やす力が宿っている。そんな気がしている。そこにある温もりを感じながら、深く息を吐き、そして吸う。溜め込んだものが、吐く息とともに空っぽになるイメージで。眠りは、自律神経の働きとも深くつながっているという。呼吸を整え、体に触れるだけでも、夜へ向かうスイッチがゆっくりと切り替わっていく。特別な道具はいらない。自分の手と呼吸だけで、昼と夜の境界がゆっくりと滲んでいく。そうして訪れるまどろみは、きっと、いちばん深くて、やさしい眠りだ。新しい季節の気配とともに、空間も少し動き出す頃。大分市でオーダーカーテンとインテリアコーディネートをご提案しているアルティマ工房です。住環境を整える視点から、光や動線を大切にした住まいづくりをお手伝いしています。別府市など近隣エリアにも対応しています。