昨日は、新月。その余韻が、まだ残っている。今夜は、特集番組がある。ヴァイオリニスト、HIMARIさん。8歳のとき、コンクールで演奏されたツィゴイネルワイゼンを聴いて以来、注目しつづけているアーティスト。まだ幼いはずなのに、その佇まいは静かで、弓道家のようでもあった。的を見据えるような、研ぎ澄まされた集中。音が、まっすぐに届いてくる。何度も映像を見返し、コンサートにも足を運んだ。生の音は、さらに輪郭を持って、空間にひろがっていく。いつもの髪飾り。ヴァイオリンを抱えて、深くお辞儀をする姿が、いまも残っている。あの音のつづきを、今夜、また聴ける。