スイスを旅していたAさんが、わざわざお土産を届けてくださった。そのお気持ちが嬉しい。写真を見せてもらいながら、現地での出来事を聞く。美しい景色。澄んだ空気。ゆっくり流れる時間。世界中を旅している、お嬢さんが撮った写真は、どれも空気まで写しているようだった。美しい空と水。自然が生み出す色。その切り取り方にも、素敵な感性を感じる。眺めているだけで、心が澄んでいく。そして、私まで嬉しくなった。話の中で驚いたのは、スイスの物価だった。ペットボトルの水や、軽食の値段を聞いて、思わず驚く。現地では所得水準も高く、日本とはまた違う暮らしの仕組みがあることを知る。物価が上がっているのは、日本だけではない。けれど、日々の暮らしと収入のバランスを思うと、住まいを楽しむ余白まで、なかなか手が届きにくい時代になったようにも感じる。Aさんとは、ひと窓のご縁から、長いお付き合いになっている。ご家族の成長。事業の発展。そんな歩みを、そばで拝見できることを、幸せに思っている。来年には、新しい住まいづくりも始まるかもしれない。はじめの一歩の前に、まずは構想を描く時間。その時間が、実はとても大切だと思っている。暮らし方を整理し、まだ見えていない可能性を探し、第三者だからこそ見える視点を重ねていく。そうして、暮らしの輪郭が見えてくる。良い住まいは、目に見えない準備から始まる。またご一緒できる日が、今からとても楽しみだ。暮らしをより良くしたいという思いは、昔も今も、きっと変わらない。その思いに寄り添える仕事で、本当によかったと思う。