家計にやさしい、オイシックスのおためしセットが届いた。箱から出して、食卓に並べてみると、思った以上に豪華。思わず、パチっと記念撮影。けれど、この食卓、もともとは食卓ではない。兄、私、息子。三人が使った机。今は食卓になっている。なぜ机を食卓にしたのか。思い出したことがある。会社員のころ、粋でジェントルマンな課長が赴任してきた。歓迎会も兼ねてだったか、課長宅で、まぐろのカブト焼きをすることになった。炭火で豪快に焼いたそのお頭。あの美味しさは、今でも忘れられない。けれど、もっと印象に残ったものがあった。その人の暮らしだった。キッチンには、会社で不要になったインスタントコーヒーの大きな空き瓶。ラベルをとって、きれいに並べて、食材入れにしていた。そして、食卓は、グレーの会社机。お金をかけているわけじゃない。けれど、妙に格好よかった。転勤に慣れていて、必要十分で、自由だった。私は内心、すごい、さすが、と思った。食卓って、食卓じゃなくてもいいんだ。暮らしは、自分で決めていい。机を食卓にしてもいい。そうやって、誰かの日常を手本にしながら、少しずつ、自分の暮らしをつくっていく。