申し分のない夏空。梅の天日干し、二日目。朝から、ざるいっぱいの梅を裏返す。ふっくらとした実は、日に透けて、なんとも美味しそうだ。今年で三度目の梅仕事。慣れてきたようでいて、毎年少しずつ違う。今年は猛暑の影響なのか、梅酢に少し濁りがあった。そこで、九十度から九十五度ほどの湯にくぐらせてから、干すことにした。梅酢も、ペーパーで丁寧に濾す。すると、濁りは消え、黄金色の美しい梅酢に戻った。いつもより、ひと手間も、ふた手間もかかったけれど、きっとその分、味にも現れる気がしている。梅干しは、三年目が美味しいと聞いたことがある。三度目の梅仕事。そろそろ、その意味がわかる頃だろうか。味見の日が楽しみだ。昔から、梅の天日干しは、土用の丑の日を目安に、よく晴れた日が選ばれてきた。日中は何度も裏返し、夕方になれば取り込む。まるで、梅のお世話をするような時間。明日はちょうど満月。暦を眺めながら、もう一日、太陽と風に預ける。手をかけたあとは、自然に委ねる。そんな時間もまた、梅仕事の楽しみなのだと思う。