今日は、シェルフレームを制作している。つくるために貝を集めたのではない。貝が集まっているから、みてもらえたらいいなとつくることにした。春の浜辺を歩きながら、目にとまった貝たち。25センチ角の白い額に、5つ、6つほど並べてみる。全部で九枚。おまけに、アトリエ用の小さなフレームも再利用してつくる予定。あらためて眺めてみると、整った美しい貝ももちろん魅力的だ。けれど、少し欠けたもの。いびつなもの。穴の開いたもの。そんな貝が混ざることで、作品に深みや余韻が生まれる。人も同じなのかも、、完璧なものだけが美しいわけではない。少し欠けていたり、思いがけない形をしていたり。そんな個性があるからこそ、景色に奥行きが生まれる。接着にはE6000を使う。しっかり固定できて頼もしい。背景には、波打ち際の浜辺を思わせる襖紙を選んだ。以前から手元にあったものだ。光の加減で陰影が生まれ、貝の表情もやわらかく浮かび上がる。すでにあるもの。身近にあるもの。それらを組み合わせるだけで、十分に素敵。拾った貝から始まった、小さなアート制作。そんな時間が、ありがたい。