器が広い、という言葉がある。受け止める力や、許容する力のことを言うのだと思っていた。けれど、器は大きさだけではないのかもしれない。何を受け取るか。どれだけ持つか。何を手放すか。暮らしも、住まいも、仕事も、こころも。広げることより、いまの自分に合う形へ整えること。役目を終えたものを手放した先に、思いもしなかった景色が見えることもある。余白とは、何かで満たすための場所ではなく、何もないままでいられる豊かさなのかもしれない。