昨日は「野草学び」の会へ参加した。会場には美味しそうな香りに満ちていて、年末らしい華やいだ空気が流れていた。料理を担当してくださったのは “らすた食堂” さん。季節の野菜や野草が、鮮やかに変身していく。フライパンでは柿が軽やかに踊り、隣のスープ鍋ではネギや聖護院大根が甘みを増しながら火が入っていく。テーブルには、らすたさん作のワイルドな木板が置かれ、まるで野山そのものを映したような盛り付けだった。野草も野菜も、「今日を楽しんでいる」かのように見える。柿のパスタは、ひと口ごとに驚きがある。講義の途中で山下智道先生が「柿のヘタには効用があって、しゃっくりにも良いんですよ」と話してくださったのだが、それを聞いた らすたさんが、パスタの茹で汁に柿のヘタを入れてくれていた。そのさりげない遊び心とやさしい気遣いが、料理全体に広がっていくようだった。サラダはまるで野菜たちのカーニバル。すごく美味しい。野草を取り入れた前菜(表紙写真)には、ざくろのルビー色が散りばめられ、豆乳マヨネーズやレバーパテのコクと合わさって、ひとつひとつに“野の風”が吹いているようだった。大地の香りをそのまま映したような、ビーツとツルムラサキとむかごのパスタは、鮮やかな赤が冬の光の中でひときわ美しく映えた。見て楽しく、食べてやさしく、野草料理の奥深さをあらためて感じた。今回、はじめて食べた “けんぽなし”。甘くて、思いがけず梨のような味がして、驚いた。見た目からは想像がつかない、その奥ゆかしい美味しさ。自然の恵みは、やっぱり触れて、食べて、驚いてこそ深まる——そんなことを思わせてくれる一品だった。山下先生のお話は、いつもながらスマートで深い。どんな質問にも詳しく答えてくださり、野草の“在り方”を手渡してくれるような語り口で、気がつくと自然と耳を傾けてしまう。今日は年末ということもあって、ビンゴゲームでも大いに盛り上がった。教室全体がいっきに童心に返っていくようで、みんなの笑い声が湧く。そして、幸運にもビンゴに。先生から“養命酒がつくれる薬草の福袋” を贈呈していただいた。ウォッカで漬け込むと良いとのことで、さらに楽しみが増えてしまった。ここ、大分での「野草物語」学びの倶楽部は、もう6年続いている。コロナの時期であっても、会のスタイルは変わらなかった。あの頃、この“変わらない場”にどれだけ救われたことだろう。年末にふさわしい、豊かでおいしい、しあわせな時間。主宰のゆみ先生、支えてくださるスタッフのみなさん、そして共に学んだ参加者のみなさんにも、あらためて感謝したい。このあたたかな場が続いているのは、集う人それぞれが放つ “すてきな気配” のおかげだと思う。今日も、笑って、味わって、驚いて、身体も心も満たされていくような一日だった。