やわらかな新芽の、よもぎ。昔から、暮らしの中で親しまれてきた万能の野草。摘んできたものを、お茶用に干し、ペースト用には茹でて、水にさらす。その時にできた、よもぎの水。濃い緑。山の色。深く澄んでいて、美しい宝石のよう。口にふくむと、すっきりとして、まろやか。あくや渋みもなく、格別に美味しい。使ったのは、蒸留した水を、さらにまろやかに整えたもの。余計なものがない水だからこそ、よもぎの香りも、色も、そのまま映し出されるようだった。思いがけず生まれた、美しい副産物。山の恵みをいただく。その静かな豊かさに、満たされた。